89歳の人生・・ [母の想い]
幼少の頃、お祖母ちゃんのうちへ遊びに行くと、必ず、お祖母ちゃんが私に言ってた言葉。
「おコメを洗っておいて。」 、 「お洗濯物を取り込んだら、畳んでおいて。」
あの頃は、「何で、私ばっかりさせられるんだろう・・」と、不満を持ちながらでも仕方なくやっていたお手伝い。
今思えば、その頃のお手伝いのお陰で、結婚して家庭を持っても、家事に困ることがなかったのかも。
そう思うと、感謝の気持ちで一杯です。
そんなお祖母ちゃんが危篤だと聞いて、直ぐに息子を連れて実家へ帰省。
空港に到着後、病院へ直行。
病室では、点滴と輸血だけの姿のお祖母ちゃんが、か細い声で「あー、来てくれたね・・」
その一言が聞けて少し安堵した私は、5日間、ゆっくりとした時間を過ごしてきました。
一日、また一日、少しでもいいから生き続けて欲しいと願いを込めて・・・。
実家の庭先に、初めて水連の花が開いていました・・・。