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未熟児への経過観察と今後のケア [成長記録]

7月21日:出生時の体重は、828g ですが、体内の水分が少し減るため、実際には、生後1週間ぐらいの体重は、780gになっていました。息子の場合、消化管に穴があり、日齢二日目で発生。腸液が出れば腹膜炎を起こす可能性が高いが、今のところ症状は安定している為、しばらく様子を見る事に。生後24時間以内がヤマ場と言われ、落ち着かない日々を過ごした。 

8月1日:消化管からの漏れは少なく、穴も小さくなっている様子。造影剤を入れての検査は確定せず、そのまま状態を見ていく。

8月2日:初めて、母乳を0.7cc(口へ2滴)入れてみる。息子が初めて母乳を飲んだ日です。
その翌日から、1ccずつ増やし、自力で便も出すようになり、お腹のガスも無くなっている。

8月5日:穴が自然に塞いだようだ。ヤマ場も乗り越えたようで、生命力の強さを改めて実感。

8月10日:体重848g 母乳量 8ccx8回=64cc 呼吸、肺の状態も安定しているので、このまま様子を見る。

8月22日:ついに、呼吸器を外す。この頃から、体重も1000gを突破。しかし、新たな心配は、未熟児網膜症です。未熟児網膜症は、35~42週で判定。早期発症は見られないが、今後の経過観察は必要。入院中は、1週間に一度、眼科の医師が看てくれるが、35週~38週に網膜症の変化が出る一つの節目。特に症状が発生している状況ではないと聞くたびに、ホッとする。

9月後半、酸素器も外し、母乳を直母ができる様になる。
クベースから、コットへの移動も始まるが、退院後の説明も聞くようになる。
外気に触れていくようになると、冬場に向けて、風邪の抗体(RSウィルス)の予防接種が毎月1回受けなければならない。退院して、中国へ戻っても、そのシナジスという予防接種が認可されているか、先ず調べなければならないが、結局、認可されていない事が分かり、日本或いはイギリスから、アンプルを個人輸入で購入しなければならない。10月から3月の冬場毎月1回、RSウィルスの予防接種の為、日本へ帰る事になった。
その都度、日本の担当医に経過観察と、検診を受ける事になるので、息子にとっても私達にとっても、出生経過を知らない中国の医師に、検診をされるより、1ヶ月に一回の日本への移動は大変だけど、大変さに変えられない安心感を選んだ。

本来の出生予定日は、10月26日。この日から1週間後の11月4日に、お世話になったNICUを退院する事ができた。 約4ヶ月のNICUを離れる寂しさもあったが、上海へ息子を連れて戻るまでの1~2ヶ月、日本では一人での育児が始まった。

未熟児は肺が弱いため、風邪を引くと肺炎を起こす恐れがあり、抵抗力が弱い為、あらゆる環境を通常以上に気を配らなければならないのです。特に、冬場に退院したので、神経を使いました。
そして、母乳を与えなければならないので、私自身が、栄養を摂って体力も付けなければなりません。 

退院してからは、NICUでの看護のおかげで、生活リズムができていたのでしょう。朝と夜の区別が息子自身できていたので、夜は決まった時間に寝てくれて、夜鳴きも全くと言っていいほどなかったのです。

2006年新年を日本で迎え、2月旧正月(中国のお正月:春節)に、主人が迎えに来てくれました。やっと親子3人で上海へ戻る。
上海の自宅では、息子が過ごし易いようにと、主人が部屋数が多いマンションへ引越しをして準備をしていてくれた。親子3人がやっと一緒に過ごすことができ、穏やかな落ち着いた生活が始まった。こうして、昨年の夏から、長い、そして、寒い冬を過ごし、親子離れ離れの生活からようやく春の訪れを感じ始めた。。。  


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cacocoa

昨日のコメントでも書かせていただきましたが、本当に息子さんの
生命力、赤ちゃんは「生きよう」として産まれてくるんだなぁって感じました。
ママも赤ちゃんも無事上海に戻ることができて、安心しました。
by cacocoa (2006-05-09 20:52) 

mykaira

cacocoaさん、コメントありがとうございます。800gの赤ちゃんって、本当に、両手で支えられるほどちっちゃいのに、小さな体で一生懸命に生きようとする姿を見ると生命力の強さを感じ、この子の人生を守ってあげようと私自身が強くなれました。
by mykaira (2006-05-12 18:50) 

hisa

こんにちは。初めてコメントします。私の赤ちゃんも超低体重でうまれました。妊娠26週で心拍低下があり、緊急帝王切開にて出産。体重513グラムのとても小さな子です。ドキドキハラハラですが、周りのみんなに励まされながら見守っている毎日です。でもやっぱり、他のぷくぷくした赤ちゃんをみると、とても切なくなってしまいます。そんな時に、このサイトを見つけました。とても勇気をもらいました。小さく生まれたけれども、赤ちゃんは頑張って生きようとしているんだ。私も赤ちゃんと一緒に、ゆっくりと生きていこうと改めて思うことができました。
ありがとうございました。挫けそうになったらまた訪れたいと思います。
長文になりスミマセン。
by hisa (2006-05-26 17:42) 

mykaira

同じ26週でのご出産だったのですね。私も随分周りの人達に励まされました。今となって周りの支えの大きさに感謝の気持ちで一杯です、先日、検診の為、日本へ帰り、息子を24時間体勢で見守ってくれた婦長さんや看護士の方々に久しぶりの再会をしてきましたが、涙をうっすら浮かべて、大きくなったわね。と、喜んでもらいました。退院しても、日増しに成長する息子の姿をずっと見守ってくれてるんだ。と思って遠く離れた場所からも、支えられていると感謝しています。私も、挫けそうな日々が続きましたが、日々の成長を24時間毎日一緒に過ごし、息子の笑顔に励まされ、やっと気持ちに余裕ができたのかも。私もまだまだ、ある意味未熟かもしれないので、お互い励まし会って頑張りましょうね!
by mykaira (2006-05-30 23:00) 

もきち

初めまして。
何度か伺わせて頂いています。
僕も今月、820gで生まれた姫の父親となりました。
6月5日生まれです。(32週)
このブログを拝読させて戴いて、とても勇気づけられました。
また時折お邪魔させて頂きます。
by もきち (2006-06-24 19:45) 

mykaira

姫様のお誕生オメデトウございます!きっと早くご両親に会いたくて予定日まで待ちきれなかったのでしょうね!お母さんも体に大きな負担を掛けていると思うので、暫くは産後の体調を気に掛けてあげて下さいね♪実は、私、妊婦と分からない程の大きさで帝王切開での出産で楽したのかな?って思ってたのですが、日を増す毎に体がボロボロなんです・・・。産後のケアは本当に大事です(><)
by mykaira (2006-06-24 23:19) 

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